東京, 5月3日, /AJMEDIA/
前回登板で129球を投げてから中5日のマウンド。日本で初めての完封勝利をマークしたDeNAのバウアーは「チームにとっても、自分にとってもよかった」と実感を込めて言った。首位巨人との緊迫した投手戦で白星をもたらし、地元横浜のファンを大いに沸かせた。
決して満足できる内容ではなかった。巨人に浴びた安打は6。このうち、最も警戒していた岡本には五回に左越え安打を許した。さらに3度盗塁を阻止した捕手松尾の強肩にも救われた。ナックルカーブがさえた前回登板と比べて課題が残った122球を「自分がもう少しストライクを投げられていたらフルカウントにならず、球数をセーブできた」と反省を込めて振り返る。
本来は中4日で2日にナイターの先発を務める予定だった。それが雨天中止となり、この日のデーゲームにスライド登板。万全の状態で臨めなくても、打ち気をそらす絶妙の配球でゴロアウトを量産した。
米大リーグでサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた右腕。2年ぶりにDeNAに復帰した今季、開幕から先発ローテーションの軸として働いている。自身3連敗の後に2連勝。目標として公言する沢村賞へ、自信を深める投球になった。