AT1債、1400億円発行へ クレディ危機後初―三井住友FG

東京, 4月19日, /AJMEDIA/

三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、劣後債の一種「AT1債」を1400億円規模で発行する方針を固めたことが18日、分かった。スイス金融大手クレディ・スイスのAT1債が同社の経営危機で無価値となってから、世界の主要行では初めての発行になるとみられる。
 欧米の金融システム不安が落ち着きつつあると判断した。19日に発行条件を決定する。
 AT1債は一般の債券より返済順位の低い劣後債の一種で、2008年のリーマン・ショック後に導入された。金融機関の財務が大きく悪化した場合、資本増強に充てられる。
 クレディが発行したAT1債は、スイス金融大手UBSによる救済とスイス政府の支援に際し無価値となり、投資家に動揺が広がった。ただ、日本の金融機関が発行するAT1債は仕組みが異なり、公的な支援を受けた場合にも無価値にはならないという。

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