東京, 8月5日, /AJMEDIA/
4日にカンボジアで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国の外相会議で、林芳正外相と中国の王毅国務委員兼外相が、台湾情勢をめぐり応酬を繰り広げる一幕があった。同日予定していた日中外相会談は突然中止とされたが、代わりにASEAN各国などを前に主張を展開した形だ。
日本外務省によると、王氏が先に台湾問題を取り上げ、「中国の立場」を表明。これを受け、林氏は「台湾海峡の平和と安定が重要だ」と指摘した上で、「一連の軍事活動にわが国は重大な懸念を有している」と強調した。また、「台湾をめぐる問題が対話で平和的に解決されることを期待する」と述べ、中国に自制を求めた。
中国外務省によると、王氏はカンボジアでの一連の会合でペロシ米下院議長の台湾訪問について「中国の主権を侵害する挑発行為」と批判し、中国の軍事活動を正当化している。