駅で健康診断の受診が可能に–JR東、阿佐ヶ谷などに「スマート健康ステーション」を拡大

東京, 11月13日, /AJMEDIA/

東日本旅客鉄道(JR東日本)は12月1日より順次、「スマート健康ステーション」を新たに阿佐ケ谷駅・東京駅・上野駅・仙台駅の4カ所に開設する。JR東日本グループのネットワークやJR東京総合病院などの医療機関の強みを活かし、オンラインを活用した予防から診療そして診療後までのトータルヘルスケアサービス提供するものだ。
JR東日本グループでは、「Beyond Stations構想」の一環として、生活動線上にある駅において、オンラインを活用したスマート健康ステーションを展開。2022年4月、西国分寺駅の開業からスタートし、2023年3月には、燕三条駅に「JRE Local Hub 燕三条」、同3月には那須塩原駅で「エキナカこども食」、同7月には秋葉原駅で「エキナカ健康チェックポイン」を開業している。
今回新たに、阿佐ケ谷駅・東京駅・上野駅・仙台駅の4カ所に開設を決定した。オンライン診療のネットワークの拡大に合わせて、JR東京総合病院と開設クリニックとの病診連携を強化。患者にとって身近な駅という場所において、病院と同水準の診療が受けられるという。
具体的に、阿佐ケ谷駅では、健康診断を土日含め20分程度で受けられるようになる。さらに、JR東京総合病院の医師が診療に加わり、専門性の高い診療が可能としている。

 オンライン診療ブースを設置し、対面での診療科目以外の診療科目についても、受診できるようになるという。

 また、西国分寺のスマート健康ステーション(あおいクリニック-駅ホーム西国分寺-)とのシステム連携により、健康情報を法令に沿った形で共有するなど、中央線沿線での診診連携を構築していく。
東京駅では、インバウンド需要に合わせ、受付時の多言語対応や会計金額の事前提示を実施。海外の保険会社も含め旅行保険と幅広く連携することで、面倒な払い戻し手続きなく保険適応の診療が受けられるなど、体制を強化する。

 また、オンライン診療の活用により、自宅においても同クリニックの医師の診療が受けられる(予約制)。

 上野駅では、診療所・調剤薬局・ドラッグストアを併設。体質調査に基づいたサプリメントの提供や、待合スペースでの健康・医療相談など、未病・予防領域でのヘルスケアサービスを提供する。

 なお、併設する調剤薬局では、駅ロッカー(多機能ロッカー「マルチエキューブ」が対象)での薬受け取りサービスの実証に取り組むという。
オンライン診療の活用により、自宅においても同クリニックの医師の診療が受けられる(予約制)。仙台駅では、診診連携や病診連携により、通勤や通学途中の駅でいつもの診療が受けられるようになる。オンライン診療ブース導入や調剤薬局併設により、利便性向上も目指すという。

 加えて、「TAKANAWA GATEWAY CITY」においても、スマート健康ステーションサービスを展開。まずは、「東京大学 GATEWAY Campus」と連携し、東京大学の先端的な知から創造する睡眠・食・運動機能向上などのサービスを提供する。

 診療だけでなく、20分健康診断をはじめとする定期健康診断などの予防サービス、クリニックと調剤薬局の併設、駅ロッカーでの薬の受け取りといった診療後のサービス充実を通じて、ワンストップでヘルスケアサービスが受けられる組みを推進していく。

 なお、オンライン診療のネットワークについては、今後都心だけでなく地方の駅などにも展開していく方針だ。

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