韓国や中国が大量EV トヨタも提供、G20公式車両

東京, 11月13日, /AJMEDIA/

インドネシアのバリ島で15日から開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では、日中韓3カ国から贈られた電気自動車(EV)計836台が公式公用車(オフィシャルカー)として使われる。このうち韓国の現代自動車が393台と最多で、次いで中国の上汽通用五菱汽車が300台を提供。トヨタ自動車も143台を引き渡したが、今回のG20サミットでは中韓のメーカーが存在感を放っている。
 インドネシアの自動車市場では、これまで日系ブランドが強く、新車販売の9割以上のシェアを握るが、EVに限れば現代と上汽通用五菱が2強で9割超を占める。
 その現代は今回、高級車ブランド「ジェネシス」のEVで、通常モデルに加え、今回のG20サミットのための特別生産モデルも配備した。さらに、今年3月から西ジャワ州の工場で現地生産を開始したEV「アイオニック5」も投入する。各国の代表者らが一堂に会する国際会議を絶好のアピールの場と捉えているようだ。
 20年前に米ゼネラル・モーターズ(GM)と中国・上海汽車などの合弁会社として設立された上汽通用五菱汽車は、「五菱(ウーリン)」のブランドで知られ、小型EVに強みがある。G20向けに投入する「エアEV」は、7月にインドネシアで発売したばかりで、現代の「アイオニック5」に比べ大幅に割安な競合車種として注目されている。
 トヨタも、初の量産EV「bZ4X」や高級車ブランド「レクサス」のEVを提供する。現地では全体で3割近いシェアを握る首位メーカーだが、EVでは先行する現代などを視野に巻き返しを狙っている。

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