東京, 10月24日, /AJMEDIA/
任期満了に伴う那覇市長選が23日投開票され、無所属新人で元副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=が、無所属新人で元沖縄県議の翁長雄治氏(35)=立憲民主、共産、れいわ、社民推薦=を破り、初当選を果たした。玉城デニー知事ら「オール沖縄」は翁長氏を支援しており、敗北は打撃となる。
投票率は47.05%で、前回(48.19%)を下回った。
知念氏は、オール沖縄をまとめた故翁長雄志前知事の元側近で、副市長を務めた実務能力を強調。「中央とのつながりは重要だ」として政府と協調した経済振興や住民福祉向上を訴え、支持を広げた。オール沖縄を支えた現職城間幹子市長が一転して支援に回ったのも追い風となった。
翁長雄治氏は雄志氏の次男。玉城氏の全面支援を受けて子育て支援策を掲げたが及ばなかった。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非について、雄治氏が反対姿勢を強調したのに対し、知念氏は「国と県の裁判を見守る」と県内の他の自公系首長と同じ立場を取った。
政権・与党にとっては参院選、知事選で敗れた流れを断ち切り、沖縄の「選挙イヤー」最後の大型選挙を勝利で飾った。オール沖縄は、県政を支える那覇市長のポストを奪われた形だ。