東京, 10月19日, /AJMEDIA/
「自分の名前に投票できて感慨深い」。17日、埼玉県草加市で衆院選の期日前投票を済ませ、記者団に語った。中選挙区と比例代表で当選を重ねてきた。小選挙区挑戦は今回の埼玉14区が初めて。比例との重複立候補はせず、「背水の陣」で臨む。9月末に党代表に就いたばかり。党勢を維持できるか、いきなり最初の試練を迎えた。全国規模の応援と地元活動の両立に苦心する。
公明党を取り巻く環境は甘くない。支持母体の創価学会は近年、高齢化に伴う集票力の低下が指摘される。自民党派閥の裏金事件の余波もある。各地の演説では「さまざまな課題に的確に政策を打ち出し、実行できるのは自公連立政権しかない」と繰り返し訴え、挽回を図る。
前半戦は地元活動をやや優先し、代わりに山口那津男前代表に東奔西走してもらった。終盤は大阪府や兵庫県など激戦が伝えられる小選挙区にも応援に行き、党首の責務を果たす。「厳しい選挙区に重点的に入っていくが、私も安閑とはしていられない。よくバランスを取りたい」。