東京, 4月15日, /AJMEDIA/
今年3年目のF1シーズンを迎えている日本人F1ドライバーの角田裕毅は、2週間後に開催される2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP(30日決勝)ではこれまで以上に苦戦する可能性があると考えている。
■空力に問題を抱えるアルファタウリ
昨シーズンはコンストラクターズランキング9位という不本意な結果に終わったアルファタウリだが、2023年もここまでのところ改善の兆しが見られず、現時点では角田が前戦オーストラリアGPで獲得した1ポイントだけで、ランキングも9番手に位置している。
苦戦を強いられているアルファタウリだが、最大の問題は空力にあると考えられている。
最近、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、空力部門の組織改編に着手したことを明らかにしたが、バジェットキャップ(チーム予算上限)もあることから、シーズン中に空力特性を大きく変えるような開発を行うのはかなり難しいと考えられている。
■バクーでのレースは「残酷」なものになりえる
今年のオーストラリアGPがかなり荒れた展開となったこともあってなんとか今季初ポイントを獲得できた角田だったが、長いストレートがあるバクー市街地サーキットで行われる次戦アゼルバイジャンGPはさらに苦しいものになると予想している。
「僕たちのトップスピードは悲惨なほどだよ」
「僕たちはストレートで遅いから、バクーは僕らにとって残酷なものになるだろうね」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語った22歳の角田は、次のようなジョークで締めくくっている。
「アゼルバイジャンでは、僕たちはリアウイングを付けないで走る必要があるかもしれないよ」