東京, 02月29日 /AJMEDIA/
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、29日衆議院政治倫理審査会が開かれ、岸田総理大臣が現職の総理大臣として初めて出席します。岸田総理大臣が丁寧な説明を行い国民の信頼回復につなげたい考えなのに対し、野党側は自民党総裁としての責任を厳しく追及する方針です。
今回の問題を受けた衆議院政治倫理審査会は、公開のあり方などをめぐる自民党内の調整が難航したため、28日岸田総理大臣がみずから出席する意向を表明し審査を申し出ました。
その結果、安倍派と二階派の事務総長だった5人を含め報道機関に公開する形で29日と3月1日の2日間開かれることになり、29日は岸田総理大臣と二階派の武田・元総務大臣の2人が出席します。
審査会に現職の総理大臣が出席するのは初めてで岸田総理大臣は「自民党総裁としてマスコミオープンのもとで説明責任を果たしていきたい」と強調しました。
審査会で与党側は再発防止に向けた取り組みや決意を問う方針で、岸田総理大臣は丁寧に説明を行い国民の信頼回復につなげたい考えです。
これに対し野党側は自民党総裁としての責任を厳しく追及する構えです。
審査会の野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学・衆議院議員は「せっかくこのような場をつくったので、あいまいなことを言わず説明責任を果たしてもらいたい」と述べました。
一方、新年度予算案について、政府・与党は能登半島地震に対応する経費などが盛り込まれており、年度内の成立は譲れないとして、今週中の衆議院通過に向けて29日にも採決の日程を決めたいとしています。
これに対し野党側は十分な審議時間の確保を求めていて与野党の攻防が続きます。