東京, 04月11日 /AJMEDIA/
JRA=日本中央競馬会は今月6日のレースで落馬し、病院で治療を受けていた35歳の藤岡康太騎手が亡くなったと発表しました。
藤岡騎手は今月6日に阪神競馬場で行われた第7レースで手綱をとっていた馬が第3コーナーを回る際に前の馬と接触して落馬し頭と胸を負傷して病院で治療を受けていました。
JRA=日本中央競馬会は藤岡騎手が10日午後7時49分に亡くなったと発表しました。35歳でした。
藤岡騎手は、滋賀県出身で父が調教師で兄が騎手という競馬一家で育ち2007年にJRAの騎手としてデビューしました。
3年目の2009年にはNHKマイルカップでジョーカプチーノに騎乗し、思い切った先行策から早めに先頭に立つ積極的なレース運びで初めてのG1勝利をあげました。
その後も堅実に勝利を重ね、去年秋のマイルチャンピオンシップでは14年ぶりとなるG1勝利も果たし、通算勝利を803勝まで伸ばしていました。
藤岡騎手は、ことし最初のG1レースで勝利した兄の佑介騎手とともに兄弟そろってのさらなる活躍が期待されていました。
JRAの騎手がレース中の事故で死亡したのは2004年に障害レースで落馬した竹本貴志騎手以来、20人目となります。
武豊騎手「まだ信じられない」
日本騎手クラブの会長を務める武豊騎手は「こんなにつらく、悲しいことはありません。まだ信じられないです。今後、康太の思いを胸に乗っていきたいと思います」とコメントを発表しました。