東京, 10月14日, /AJMEDIA/
自民党の河村建夫元官房長官(78)=山口3区=が次期衆院選に立候補せず、政界を引退する意向を固めたことが14日、分かった。参院議員を辞職し、同区にくら替え出馬する林芳正元文部科学相(60)との公認争いが続いていたが、保守分裂は避けるべきだと判断した。関係者が明らかにした。
同区をめぐっては、党執行部が13日に河村、林両氏から話を聞くなどして調整を進めていた。河村氏が立候補を見送ったことを受け、林氏を同区の公認候補とし、河村氏の秘書で長男の建一氏(45)を単独の比例代表候補として処遇する方向で調整する。
河村氏は当選10回。山口県議を経て、平成2年の衆院選で旧山口1区から立候補し、初当選。官房長官や文部科学相、党選対委員長などを歴任した。