米空母で日米豪カナダ4か国が共同演習 中国念頭に連携強化へ

東京, 11月12日, /AJMEDIA/

日本周辺の太平洋で海上自衛隊などと共同演習を行っているアメリカ軍の空母で11日、訓練がメディアに公開され、日米の司令官らが海洋進出の動きを強めている中国を念頭に、連携を強化していく考えを示しました。

海上自衛隊とアメリカ海軍は、10日からオーストラリアとカナダの海軍とともに共同演習を日本周辺の太平洋で行っていて、11日はアメリカ軍の空母「カール・ヴィンソン」で、艦載機の発着訓練を日米などのメディアに公開しました。

空母では4か国の司令官らが記者会見し、海上自衛隊自衛艦隊の齋藤聡司令官は「海洋安全保障に関わる脅威が増大している情勢で、地域の安定化のためには強固な連携と協力が不可欠だ」と述べました。

また、アメリカ海軍第7艦隊のカール・トーマス司令官は「この地域は世界にとって、非常に重要であり海軍は非常に大きな優先順位を置いている。私たちはともに平和を維持するための力や即応力を持たなければならない」と述べ、海洋進出の動きを強めている中国を念頭に、4か国の連携を強化していく考えを示しました。

アメリカ軍は「カール・ヴィンソン」を含め2隻の空母を太平洋に展開させていて、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの衝突が続く中、アジア・太平洋地域で抑止力を維持したいというねらいがあるとみられます。

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