東京, 11月10日, /AJMEDIA/
アメリカとインドの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」がインドの首都ニューデリーで開かれ、インド太平洋で海洋進出を強める中国も念頭に、防衛協力を進めていくことなどで一致しました。
アメリカとインドの外務・防衛の閣僚協議は、10日にインドの首都ニューデリーで行われ、会議冒頭でインドのシン国防相が「両国関係において防衛協力は、最も重要な柱の一つだ」と強調しました。
また、アメリカのオースティン国防長官も「この1年で両国の防衛協力は大きく進展した」と述べ、先端技術などの共有を進めていく考えを示しました。
協議には、アメリカのブリンケン国務長官、それにインドのジャイシャンカル外相も出席しました。
ことし6月には、インドのモディ首相がアメリカを訪問し、バイデン大統領と首脳会談を行い、戦闘機用のエンジンの共同生産など防衛協力の強化や先端技術分野での協力を推進することで合意しました。
今回の協議でも、インド太平洋で海洋進出を強める中国も念頭に、防衛分野での協力を進めていくことや、日米豪印4か国の枠組み「クアッド」での連携などで一致したということです。
インドとしては、ウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、これまで多くの武器を輸入してきたロシアへの依存を減らしたい考えで、アメリカと防衛分野での協力を強化し、技術移転などを通じて兵器の国産化を進めようとしています。