東京, 7月26日, /AJMEDIA/
コロナ禍に伴う規模縮小を経て3年ぶりに通常の規模で開かれている福島県の相馬地方伝統の夏祭り「相馬野馬追」は、2日目の24日、南相馬市の会場で「甲冑競馬」などの主要行事が行われ、勇壮な騎馬武者たちが観客を魅了しました。
1000年以上続くとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている「相馬野馬追」は、新型コロナウイルスの影響で2年続けて規模を縮小して行われましたが、ことしは通常の規模で開かれています。
2日目の24日は、南相馬市の雲雀ヶ原祭場地に、自慢の甲冑に身を包んだ354人の騎馬武者とおよそ2万人の観客が集まりました。
3年ぶりに行われた主要行事のうち「甲冑競馬」は、1200メートルの周回コースで速さを競うもので、騎馬武者が旗をはためかせ砂ぼこりを巻き起こしながら駆け抜けると、会場から大きな拍手が送られていました。
このあと会場では、騎馬武者が「御神旗」(ごしんき)と呼ばれる旗を奪い合うもう1つの主要行事「神旗争奪戦」が行われました。
花火とともに、赤、黄色、水色の40本の旗が次々に打ち上げられると、騎馬武者たちは一斉に落下点に駆け寄り、見事旗を手にした騎馬武者は地元で「殿」と呼ばれる総大将が待つ本陣山を駆け上がって報告していました。
見物に訪れた40歳の男性は、「感染拡大が続いていますが、小さい頃から見てきた伝統行事が久しぶりに開催されてよかったです。近くで見ることができて、迫力がありました」と話していました。