東京, 10月24日, /AJMEDIA/
福島第一原子力発電所2号機で、核燃料デブリの試験的な取り出し作業が装置のカメラの不具合により中断している問題で、東京電力はカメラの交換とそれに伴う装置の動作確認などが終わったと発表しました。今後、取り出し作業の手順を精査した上で再開時期を公表するとしています。
福島第一原発の2号機では、先月10日から事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しに向けた作業が始まりましたが、取り出し装置についているカメラ2台で映像が確認できなくなり作業が中断しています。
東京電力は今月16日以降、2台のカメラを予備のものに交換したうえで、交換作業に伴って取り外したデブリをつかむ器具を付け直し装置の動作確認などを行っていましたが、24日までに一連の作業を終えたと発表しました。
当初、東京電力は、これらの作業には2週間程度かかると説明していて、今週に入っても同じ説明を続けていましたが、結果的に作業は9日間で終わりました。
東京電力は取り出し作業の再開時期と詳しい手順については、改めて精査したうえで公表するとしています。