東京, 10月16日, /AJMEDIA/
衆院選公示から一夜明けた16日、与野党の党首らは27日の投開票に向けて全国で支持を訴えた。石破茂首相(自民党総裁)は四国3県を訪れて重視する地方創生をアピール。立憲民主党の野田佳彦代表は自民派閥による裏金事件に関係した候補の選挙区などで、政権交代の実現を呼び掛けた。
首相は徳島県板野町の「道の駅」で演説し、加速する人口減少に触れ「そんな国を次の時代に残してはいけない」と強調。高松市では「地方にもう一度、雇用と所得を取り戻す。そういう地方創生を実現したい」と力を込めた。
首相はこの後、愛媛県今治市も訪問。17日は長野、山梨両県、18日以降は北海道、鹿児島県などを回る方向で調整している。政権の最重要課題と位置付ける地方創生への取り組みを訴える狙いとみられる。
野田氏は16日、新潟県上越市で演説。15日に訪れた東京都八王子市、兵庫県明石市、福井県敦賀市と合わせ、いずれも裏金候補の選挙区だ。上越市に続いて新発田市で「裏金の問題は自民の政治文化そのものだ。ペナルティーを与えなければいけない」と声を張り上げた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は東京都内で、「裏金議員を落選させれば政治の健全化が進んでいく」と主張。政党から議員に支給する政策活動費や企業・団体献金の廃止を唱えた。
公明党の石井啓一代表は都内で、旧民主党政権も「大きな政治とカネの問題を起こしたが、再発防止策を一切やらなかった」と指摘。「(立民が)政権を取っても政治改革は全く期待できない」と批判した。
共産党の小池晃書記局長は千葉県市川市で「首相は裏金議員を相当程度公認した。ほとんどおとがめなしだ」と非難。自民の非公認候補らを推薦した公明を「同じ穴のむじな」と指弾した。