東京, 01月22 /AJMEDIA/
石川県の馳知事は、国会議員を務めていたおととしまでの5年間に、所属していた自民党の安倍派から合わせて819万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにし、陳謝しました。
馳知事は21日、石川県庁で記者団に対し、国会議員を務めていた際、所属する自民党の安倍派から政治資金パーティーの収入のキックバックを受けていたことを明らかにしました。
金額は、2018年からおととしまでの5年間で819万円で、全額を政治資金収支報告書に記載していなかったとしています。
今月11日に安倍派の座長を務める塩谷元文部科学大臣から直接連絡を受け、国会議員時代の秘書にも確認して判明したということです。
キックバックを受けた819万円の一部は旅費や通信費といった事務所経費に使ったとしていて、この秘書からは「派閥から政治資金収支報告書に記載しなくてもいいと聞きそれに従い処理した」と説明を受けたということです。
馳知事は「政治資金規正法にのっとって適切に処理されるべきものだ。私の監督不行き届きであり、おわび申し上げます」と陳謝しました。
馳知事は、政治資金パーティーをめぐる問題が明るみになったあとの先月、記者団の取材に対し「政治資金規正法に基づいて処理されているという認識だ」と述べ、自身は適正に行っていたと説明していました。