東京, 11月28日, /AJMEDIA/
世界の伝統文化などを保護するユネスコの無形文化遺産への登録を決める会議が28日、北アフリカのモロッコで始まります。日本が提案した、盆踊りなどお囃子にあわせて踊る民俗芸能「風流踊」は30日に審議され、正式に登録が決まる見通しです。
世界各地の伝統文化や芸能を保護するユネスコ=国連教育科学文化機関の政府間委員会は28日からモロッコの首都ラバトで始まり、無形文化遺産への登録に向けて各国が提案した46件などを審議します。
このうち日本からは、各地で伝承されてきた盆踊りなど、お囃子にあわせて踊る民俗芸能「風流踊」が提案されています。
「風流踊」は、2009年に無形文化遺産に登録された神奈川県の伝統行事「チャッキラコ」に、24都府県の40件を加え、あわせて41件で構成されています。
この中には、優雅な踊りが披露される秋田県の「西馬音内の盆踊」や、岐阜県で伝わる太鼓踊りの「寒水の掛踊」、長崎県の「対馬の盆踊」などがあります。
ユネスコの評価機関は今月1日、「風流踊」について、無形文化遺産に登録するよう勧告していて、委員会では今月30日に審議され、正式に登録が決まる見通しです。
日本からはこれまでに「和食」や「和紙」など、あわせて22件が無形文化遺産に登録されています。