東京, 11月5日, /AJMEDIA/
平安時代の熊野詣でを再現する催し、「熊野古道絵巻行列」が和歌山県田辺市で行われ、平安装束を身にまとった参加者らが熊野古道を練り歩きました。
「熊野古道絵巻行列」は、古道の歴史や魅力を発信しようと、地元の観光協会が毎年、行っていますが、新型コロナウイルスの影響で、ことしは3年ぶりの開催となりました。
事前に申し込みをしたおよそ30人が参加し、当時、熊野詣でを重ねた後白河法皇や西行法師、それに、宮中の「女房」などの衣装を身にまとい、およそ1.5キロの道のりをゆっくりと練り歩きました。
また、沿道では、外国人観光客や写真愛好家などがその行列をカメラに収めていました。
「女房」の衣装を着たアゼルバイジャン出身で、田辺市の40代の女性は「初めて参加しました。すごくすてきな衣装で、柄や模様などすべて気に入っています」と話していました。
主催した中辺路町観光協会の宮井章会長は「平安時代にタイムスリップした気持ちで、熊野古道の手つかずの自然の中に身を置き、その歴史を楽しんでほしい」と話していました。