東京, 10月30日, /AJMEDIA/
日本企業の間で生成AIの導入に向けた動きが活発になる中、アメリカの大手IT各社が、日本市場への攻勢を強めています。企業に資金を提供する支援プログラムを相次いで打ち出し、国産の生成AIとの競争が激しさを増しそうです。
アメリカのマイクロソフトは、今月、自社の生成AIを導入する企業を対象にした総額1億ドルの支援プログラムを発表しました。
このうちのおよそ4割は日本企業を対象にする見込みで、日本市場を重視する姿勢を示しています。
生成AIをビジネスに導入する際の検証や準備にかかる費用を支援するとしています。
木村靖エンタープライズパートナー統括本部長は「日本では生成AIの市場が40%を超える成長率になると考えられていて、成長の可能性は大きい」と話していました。
また、アマゾンは、自社のシステムを基盤に生成AIを開発する日本企業向けに、総額600万ドル規模の支援を始めました。
これに対し、国産の生成AIを開発するNECやNTTなどは、業種や特定の分野に特化するAIで、日本企業に導入を広げる戦略を掲げています。
アメリカの大手IT各社が日本市場への攻勢を強める中、対抗する日本勢との間で、シェアの獲得をねらう競争が激しさを増しそうです。