現場跡地で遺族ら献花 歌舞伎町ビル火災から23年―東京

東京, 9月1日 /AJMEDIA/

 東京都新宿区歌舞伎町で44人が死亡した雑居ビル火災から23年となるのに合わせ、ビル跡地で31日夜、遺族らによる献花が行われた。

 ビル内の飲食店で働いていた長女、植田愛子さん=当時(26)=と次女彩子さん=同(22)=を亡くした母親の安子さん(72)は、雨が降る中、花を手向けると、手を合わせてじっと目をつぶった。

 跡地には現在、別の飲食店が建っている。「周りの建物は変わったけれど、子供たちの顔や姿は記憶に残っている。来られる限りここに来たい」と話した。

 火災は2001年9月1日未明に発生。3階のマージャン店と4階の飲食店にいた客と従業員44人が一酸化中毒などで死亡した。出火原因の特定には至っておらず、警視庁は放火の疑いもあるとみて捜査を続けている。

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