東京, 1月11日, /AJMEDIA/
沖縄県石垣市で五穀豊じょうと無病息災を願う種子取祭(たねどりさい)が行われ、農耕馬を走らせる「カタバリ」が奉納されました。
沖縄県石垣市の白保地区の種子取祭は、11日の夜明け前から始まり、「オーセ」と呼ばれる地域の神聖な場所とされる拝所に地域の代表者と神に仕える女性たちが集まって五穀豊じょうを祈願しました。
また、邪気払いをするため、「アガフチ」という仮面をかぶった乗り手たちが馬に乗って集落をまわりました。
そして、「ンマガミチ」と呼ばれる拝所の前の一直線の道を農耕馬に乗って走る「カタバリ」が奉納され、大きな拍手が送られていました。
家族で訪れた地元の中学3年生の女の子は「とても迫力があっておもしろかったです。自分たちも大人になったら乗ることになると思うのでしっかり見ておこうと思いました」と話していました。
また、小学3年生の女の子は「すごかったです。わたしもお馬に乗ってみたいと思いました」と話していました。
カタバリを奉納した女性は「地域や自分、そして馬の無病息災を願いながら馬に乗りました」と話していました。
白保地区の代表の世持豊公民館長は「やっぱり伝統行事のカタバリがないと種子取祭の実感が湧かない。若者たちが率先して参加してくれることをうれしく思うし、こうした機会に伝統を引き継いでいきたい」と話していました。