東京, 12月18日, /AJMEDIA/
和歌山県にあるロケットの発射場から、民間の小型ロケット「カイロス2号機」が18日午前打ち上げられましたが、上昇中にトラブルが発生し、打ち上げは失敗しました。開発した企業はロケットの1段目にある、燃焼ガスを噴き出す「ノズル」と呼ばれる部分の動きに異常があり、打ち上げからおよそ3分後、自動で飛行を中断する措置を取ったと説明しました。
東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した固体燃料式の小型ロケット「カイロス2号機」は、18日午前11時に和歌山県串本町にある発射場から打ち上げられましたが、上昇中にトラブルが発生し、打ち上げは失敗しました。
動画は55分44秒 データ放送ではご覧になれません。
企業は18日午後、記者会見を開き、打ち上げから1分20秒すぎにロケットの1段目にある、燃焼ガスを噴き出す「ノズル」と呼ばれる部分の動きに異常があり、機体の姿勢にも異常が起きたことを明らかにしました。
その後も、ロケットは飛行を続けたものの、設定した飛行経路から外れたため、打ち上げから3分7秒後、ロケットの2段目の燃焼中に自動で飛行を中断する措置を取ったと説明しました。
2号機には5つの小型衛星が搭載されていて、軌道への投入に成功すれば民間企業単独の打ち上げとしては国内で初めてとなるはずでした。
打ち上げの失敗はことし3月の初号機に続いて2回連続で、企業は原因究明を急ぎ、3号機の打ち上げに臨む考えです。
会見で企業の豊田正和社長は「衛星を軌道に投入させることができず、皆様におわびを申し上げます。可能なかぎりスピードを重視し次のステップに向けて対応したい」と話していました。