東京, 9月30日, /AJMEDIA/
いわゆる「年収の壁」に対し、手取りが減らないようにする政府の新たな対策をめぐり、公平性を欠くとの指摘が出ていることについて、武見厚生労働大臣は職場全体の処遇改善につながっていくことに期待を示しました。
政府は、従業員101人以上の企業などで働く人が配偶者の扶養を外れて社会保険料を支払うようになる、いわゆる「106万円の壁」への対応として、賃上げなどをして手取りが減らないようにする企業に1人当たり最大50万円の助成金を支給する対策を来月から実施することにしています。
ただこの対策をめぐっては、扶養に入らずに保険料を支払っているほかの従業員などとの公平性を欠くという指摘が出ています。
これについて、武見厚生労働大臣は閣議の後の記者会見で「最終的には経営者の判断だが職場全体の賃上げを推奨する」と述べ、対策が職場全体の処遇の改善につながっていくことに期待を示しました。