東京, 9月3日 /AJMEDIA/
判定で王座を防衛した武居は、うつむきながらリング上でのインタビューを受けた。「この勝ちがまだ納得できていない」。左目付近の傷や痛々しい腫れがその言葉、激闘ぶりを物語っていた。
タフな比嘉に苦しめられた。距離を詰める相手に対し、アッパーで応戦したり、クリンチで追撃を避けたりと主導権を握ったが、終盤に接近戦でのパンチを受け始める。11回には左フックでダウン。苦しい展開の中、12回には逆に相手をロープに追い詰め、激しい攻勢をかける意地を見せた。
バンタム級の世界主要4団体王者は、武居のほかWBCの中谷潤人(M・T)ら日本選手がずらり。武居と同じ元キックボクサーの人気選手で、次戦を10月に控える那須川天心(帝拳)もこの階級にいる。
リング上でマイクを握った武居は「最後に」と切り出し、「天心くん頑張ってください。応援してます」と意味深長な一言。不本意な内容だった試合の鬱憤(うっぷん)を晴らすチャンスはまだまだありそうだ。