楽天モバイル詐欺事件 18億円相当の資産差し押さえ 東京国税局

東京, 11月21日, /AJMEDIA/

楽天モバイルの元部長らが、逮捕・起訴された携帯電話基地局の整備をめぐる巨額詐欺事件で、東京国税局が、元部長と下請けの運送会社の合わせて18億円相当の資産を差し押さえていたことが、関係者への取材でわかりました。

資産の差し押さえを受けたのは、楽天モバイルの元物流管理部長で、携帯電話の基地局の整備をめぐり98億円を楽天モバイルに不正請求してだまし取ったとして、詐欺の罪に問われている佐藤友紀被告(47)と、楽天モバイルの下請けで、東京 港区の運送会社「TRAIL」です。

関係者によりますと、東京国税局は佐藤元部長が「TRAIL」からの収入を申告せず、所得を隠したとして、およそ10億円を追徴課税するとともに「TRAIL」に対して、下請けに支払う経費を水増しし、利益を少なく見せかけていたとしておよそ30億円を追徴課税していました。

しかし事件の発覚後、元部長の口座が凍結されるなどしたほか「TRAIL」の事業継続も困難になり、いずれも納税の見通しが立たなくなったということで、元部長が所有する土地やマンション、「TRAIL」が保有する現金など、あわせて18億円相当の資産の差し押さえに踏み切ったということです。

関係者によりますと、資産の差し押さえによって、10億円を超す税額を徴収するのは、異例のケースだということです。

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