東京, 12月17日, /AJMEDIA/
歌舞伎俳優の松本白鸚さんが半世紀以上にわたって主役を演じ続けてきたミュージカル「ラ・マンチャの男」が来年、最終公演を迎えることになり、白鸚さんは「観客の苦しみや悲しみを希望や勇気に変えることが自分の務めだ」と意気込みを述べました。
「ラ・マンチャの男」は、スペインの小説「ドン・キホーテ」を基にしたミュージカルで、日本では1969年から半世紀以上にわたって松本白鸚さんが主役を演じ続けてきました。
白鸚さんの「ラ・マンチャ」は来年2月で最後になるということで、16日、東京 千代田区で制作発表が行われました。
この中で白鸚さんは「50年以上にわたって演じ続け、この作品のテーマと俳優・白鸚の生き方は一緒になったと感じる。観客の苦しみや悲しみを希望や勇気に変えることが自分の務めだ」と意気込みを述べました。
そのうえで、「傘寿も間近になり、体が動かなくなってきたが、メッセージだけでも伝えたい。稽古をして『見果てぬ夢』を歌いたい」と話していました。
また、共演する次女の松たか子さんは「役があり観客がいるから演じるという、とてもシンプルな姿を父を通して見ている。なぜか引き付けられる舞台で、私にもいろんなものを見せてくれる」と舞台の魅力を語っていました。
ミュージカル「ラ・マンチャの男」は来年の2月6日、都内の日生劇場で初日を迎えます。