東京, 12月06日, /AJMEDIA/
日本初の月面着陸を目指す探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、来月20日に着陸を計画していると発表しました。
JAXAの無人探査機「SLIM」は、ことし9月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、日本初の月面着陸を目指して現在、飛行を続けています。
打ち上げからおよそ3か月経過した5日、JAXAは都内で会見を開き、月面への着陸を来月20日に計画していることを明らかにしました。
計画によりますと「SLIM」は、
▽今月25日に月を周回する軌道に入り、高度や軌道を修正したうえで、
▽来月20日の午前0時ごろから着陸に向けて降下を開始し、およそ20分かけて着陸する予定だということです。
「SLIM」では、目標地点に対する誤差を他国の探査機に比べて10分の1以上縮めた100メートル以内の「ピンポイント着陸」を実証することにしていて、成功すれば世界初だとしています。
着陸に成功すればソ連、アメリカ、中国、インドに続いて5か国目となります。
月の重力の影響で、一度降下を開始すると再び軌道に戻ることはできないということで、「SLIM」プロジェクトの坂井真一郎プロジェクトマネージャは「着陸に向けて動き始めると一発勝負になる。およそ20年かけて開発し多くの関係者の思いが詰まっているため着陸を成功させたい」と意気込みを語っていました。