新たな停戦入り、実効性不透明 4000人退避、市民も国外へ―スーダン

東京, 4月26日, /AJMEDIA/

【カイロ時事】アフリカ北東部スーダンで戦闘を続ける正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は25日、新たな72時間の停戦に入った。しかし、現地ではこの後も散発的な戦闘が伝えられ、過去3回の停戦同様、実効性は不透明だ。こうした中、各国の退避は加速し、AFP通信によると在留邦人を含む4000人以上が脱出。国外に逃れるスーダン人も増えている。
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 停戦は、交渉を仲介したブリンケン米国務長官が24日発表した。ブリンケン氏は順守を求め、敵対行為の永久停止と人道的取り決めに関する「交渉、締結、履行を監視する委員会」の設立を支持すると表明した。
 RSFは声明で、市民が避難する「人道回廊」の設置が停戦の目的だと説明した上で「停戦維持を誓う」と述べた。軍は声明で、RSFが停戦を守る限り順守すると応じた。
 ただ、これまでに合意された停戦は全て失敗。24日早朝(日本時間同午後)に終了した先の72時間の停戦期間中も戦闘はやまず、現地からの報道によれば、新たな停戦に入った25日も首都ハルツームなどで銃声や砲撃音が聞かれた。エジプト外務省は24日、大使館員が交戦に巻き込まれ死亡したと明かした。

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