東京, 10月6日, /AJMEDIA/
テレビの料理番組に数多く出演するとともに「食育」の必要性を訴えてきた料理評論家の服部幸應さんが、4日、理事長を務める料理学校で倒れ、その後、亡くなりました。78歳でした。
服部さんは東京出身で、大学を卒業したあと、父親が創立した料理学校「服部栄養専門学校」の講師を務め、31歳の時に校長に就任しました。
栄養士や調理師の育成にあたるかたわらテレビの料理番組の監修に携わったほか、解説者や審査員としてみずから出演して、豊富な知識を生かした語り口で広く知られる存在となりました。
また、「食育」の必要性を訴えて2005年の「食育基本法」の成立に尽力し、その後は農林水産省の「食育推進評価専門委員会」の座長を務めるなど、長年にわたって国内での普及に取り組みました。
4年前には旭日小綬章を受章し、このときの会見で「日本の教育は知育・徳育・体育という3つの柱でできていますが、それに食育が加わるとバランスが取れるということを分かってもらえると大変うれしい」などと話していました。
このほか、日本でのフランス料理の普及にも熱心に取り組み、フランスで最も権威ある国家勲章「レジオン・ドヌール勲章」の「シュバリエ」を受章しています。
捜査関係者によりますと、服部さんは4日東京 渋谷区の「服部栄養専門学校」で倒れ、病院に運ばれましたが、その後、亡くなりました。
病死とみられるということです。