東京, 10月21日, /AJMEDIA/
岸田総理大臣は来月上旬に、フィリピンとマレーシアを訪問する方向で調整を進めています。海洋進出を強める中国を念頭に、安全保障面での連携強化を確認するほか、緊迫する中東情勢やウクライナ情勢をめぐっても意見を交わす見通しです。
政府関係者によりますと、岸田総理大臣は来月3日から3日間の日程で、フィリピンとマレーシアを訪問する方向で調整を進めています。
両国ではそれぞれ首脳会談を行い、海洋進出を強める中国を念頭に安全保障面での連携強化を確認することにしています。
具体的には、日本が同志国に対して防衛装備品などを提供する新たな枠組み、OSA=「政府安全保障能力強化支援」の活用に向けて議論するとみられます。
また、経済協力の強化や人的交流の活性化についても確認するほか、緊迫するイスラエル・パレスチナ情勢や、ロシアによるウクライナ侵攻などをめぐっても意見を交わす見通しです。
さらに岸田総理大臣は、日本がことし12月に東京で開くASEAN=東南アジア諸国連合との特別首脳会議の成功に向け、協力を要請することにしています。