東京, 02月17 /AJMEDIA/
北朝鮮による拉致問題をめぐり、林官房長官は、帰国した拉致被害者が暮らす新潟県と福井県の3つの市の市長と会談し、問題の早期解決に向けて、日朝首脳会談の実現を目指す考えを伝えました。
林官房長官は16日夕方、北朝鮮から帰国した拉致被害者が暮らす新潟県柏崎市と佐渡市、それに、福井県小浜市の市長と、総理大臣官邸で会談しました。
この中で市長らは、政府が北朝鮮との直接交渉を通じて問題の解決を図ることなどを求める要望書を手渡しました。
これに対し、林官房長官は「2002年以来、1人の拉致被害者の帰国も実現していないことは誠に痛恨の極みで、重く受け止めている」と述べました。
そのうえで「岸田総理大臣は日朝首脳会談を実現すべく総理直轄のハイレベルでの協議を進めていく考えで、すべての拉致被害者を必ず取り戻すという断固たる決意をもって全力で取り組んでいく」と伝えました。
会談のあと、柏崎市の桜井市長は記者団に対し「キム・ヨジョン(金与正)氏の談話もあったので、政府としてタイミングを逃さず、ぜひ完全解決に向けて力強く動いてほしい」と述べました。