東京, 9月10日, /AJMEDIA/
大歓声の中、ガウフの鮮やかなバックハンドショットがサバレンカの脇を抜け、最後のポイントが入った。地元米国での四大大会初制覇に、「今はただ、幸せと小さな安堵(あんど)を感じている」。19歳が実感を込めた。
サバレンカ、流れ手放す
サバレンカの強打に押され、最初のゲームをブレークされた。第1セットを奪われたが、力強く立ち直ってみせた。相手の揺さぶりに持ち前のフットワークで食らい付き、第2セットを奪い返すと、第3セットは出だしの4ゲームを連取。途中でつかんだ流れを手放さなかった。
10代の米国勢の全米制覇はセリーナ・ウィリアムズ以来。同じ黒人女性で、四大大会通算23勝の偉大な選手は憧れの存在だが、比較され続けてきた対象でもあった。15歳で初出場した4年前のウィンブルドン選手権を振り返り「あの頃の私には成長が必要だったが、勝たないといけないという重圧を感じていた」と明かす。
輝く優勝トロフィーには、ウィリアムズ姉妹と並んで新たにガウフの名前が刻まれた。「素晴らしい気分。彼女たちがいたから、夢を持ち続けることができた」。感慨深げに話した。(ニューヨーク時事)