東京, 10月21日, /AJMEDIA/
青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで体調不良を訴え、500人以上が食中毒と確認された問題でメーカーの社長が21日、初めて記者会見を開き、多くの人に健康被害を出したことについて謝罪しました。
八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで下痢やおう吐などの体調不良を訴えた問題では、これまでに29の都道府県であわせて521人が食中毒と確認されています。
問題の発生から1か月余りが経過した21日、「吉田屋」の吉田広城社長が初めて記者会見を開き、「食中毒事故を通じて、弁当を製造することが社会的にこれほど大きな影響をもたらすことを改めて痛感した。責任は大きいと感じており体調不良になった人などに申し訳ない」と謝罪しました。
また、食中毒が発生した経緯について「不適切な温度管理の中、時間の経過に伴って菌が増殖するおそれがあることを十分理解していなかった」としたうえで、再発防止策として外部にごはんの製造を委託せず、製造中の温度管理や衛生管理を徹底すると説明しました。
このほか吉田社長は「体調不良になった人への対応を進めて、信頼回復を図りたい。営業再開に向けて保健所と調整している」と話していました。