東京, 11月12日, /AJMEDIA/
日本維新の会の吉村洋文共同代表(49)は12日、大阪市の党本部で記者会見し、党代表選(17日告示、12月1日投開票)への立候補を表明した。衆院選で公示前から5議席減の38議席に後退した結果を踏まえ「国政政党として消滅の危機だ」と強調。「維新の存在意義を明確に打ち出す必要がある」と訴えた。
吉村氏は「共同代表である以上、(衆院選の)結果責任を負う」として出馬に迷いがあったものの、自身に期待する声が党内で高まったことを受けて挑戦を決断したと説明した。
吉村氏は衆院議員、大阪市長を経て2019年4月から大阪府知事を務めている。任期満了は27年4月で、吉村氏は仮に代表に当選しても「知事の役割を全うする」と語った。
重要政策として、社会保険料負担の「130万円の壁」解消などを通じた社会保障改革に取り組むと表明。子育て世帯に手厚い税制や高校授業料の無償化なども掲げ「次世代のための政党」を志向すると打ち出した。
来年夏の参院選を含めた今後の選挙戦略を巡っては「全国おしなべて、たくさん立てるのは違うのではないか」と指摘。今後も与党過半数割れを目指すとして、野党候補の一本化に向けた「予備選」の実施を提唱した。
代表選出馬には党所属の国会議員や地方議員ら計50人の推薦人が必要。これまでに空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=、松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=が意欲を示している。12日には金村龍那衆院議員(45)=比例南関東=も国会内で記者団の取材に対し、立候補を目指す考えを明らかにした。