台湾 初の独自開発した気象衛星 9月に打ち上げへ

東京, 7月15日, /AJMEDIA/

台湾が初めて気象衛星を独自に開発し、ことし9月に打ち上げられることになりました。当局は台湾が強みをもつ半導体技術をてこに、宇宙産業も発展させたい考えです。
この気象衛星は台湾のTASA=国家宇宙センターが開発したもので、ギリシャ神話に登場する海神にちなんで「トリトン」と名付けられました。

高度550キロから650キロの軌道上で、海面に反射するGPSの信号を受信します。

この信号をもとに海面の風や波に関する情報を分析することで台風の進路や勢力の予報などがより正確になると期待されています。

TASAは14日、こん包した衛星を発射場に向けて発送するセレモニーを行い、蔡英文総統が出席しました。

蔡総統は祝辞の中で、基幹部品の8割以上は台湾が独自に設計・製造したものだと強調し「トリトンは、台湾が半導体や精密機械の製造の優位性によって世界の宇宙産業に進出する能力をもつことを証明した」と述べました。

この衛星による気象観測は、台湾が開発した基幹部品や技術を宇宙環境で検証することも兼ねていて、当局は台湾が強みをもつ半導体などの技術をてこに、今後、宇宙産業も発展させたい考えです。

トリトンは、ことし9月に南米のフランス領ギアナから打ち上げられる予定です。

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