東京, 7月29日, /AJMEDIA/
業務委託先に便宜を図った見返りに、飲食接待や商品券などの賄賂を受け取ったとして、岩手県警捜査2課などは28日、収賄容疑で、同県競馬組合業務部長の斎藤和博容疑者(60)=盛岡市向中野=を逮捕した。
贈賄容疑で、東日本朝日広告社(仙台市)社長の菅原勝朗容疑者(61)=仙台市青葉区錦町=と同社社員の中條智之容疑者(55)=盛岡市本宮=も逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。
斎藤容疑者の逮捕容疑は2019年1月~今年4月上旬ごろ、岩手競馬の広告宣伝などの業務委託に関する企画コンペで、同社が有利になるよう便宜を図った謝礼として、菅原容疑者らから十数回にわたる飲食接待や商品券、高級メロンなど、計十数万円相当の賄賂を受領した疑い。
県警は斎藤容疑者が同社に対し、企画コンペで恣意(しい)的な採点を行ったとみて捜査を進めている。28日には関連先として、県庁の農林水産部競馬改革推進室などを家宅捜索した。
同組合は、盛岡競馬場と水沢競馬場で地方競馬を主催。斎藤容疑者は同組合で広報や情報発信業務の立案や推進に関する業務を担当していた。
同組合管理者の達増拓也知事は「捜査に全面的に協力し、事実関係が明らかになった段階で厳正に対処する」とのコメントを出した。