東京, 12月19日, /AJMEDIA/
北朝鮮が18日に発射したICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルについて、防衛省は、ことし4月と7月に北朝鮮が発射した新型の固体燃料式の可能性も含めて分析を進めています。
防衛省によりますと、北朝鮮が18日に発射したICBM級の弾道ミサイル1発は、北海道の奥尻島の北西およそ250キロの日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下したと推定されています。
ミサイルの
▽飛行時間はおよそ73分で、
▽飛行距離はおよそ1000キロ、
▽最高高度はおよそ6000キロを超えると推定されていて、
防衛省は弾頭の重さによっては射程は1万5000キロを超え、アメリカ全土が含まれる可能性があるとしています。
飛行時間と飛行距離、最高高度はいずれも北朝鮮が前回、ことし7月12日に発射したICBM級の弾道ミサイルとほぼ同じとなっています。
防衛省はこのときのミサイルについて、従来の液体燃料式よりも迅速に発射することが可能な固体燃料式の新型ICBM級だったと推定しています。
北朝鮮は、ことし4月と7月に固体燃料式の新型ICBM「火星18型」の発射実験を行ったとしていて、防衛省は北朝鮮が今回、同型のミサイルを発射した可能性も含めて分析を進めています。
防衛省幹部 “完成近い可能性も”
防衛省幹部の1人は「発射されたのが『火星18型』であれば、3回目となり、完成が近い可能性もある。配備されればアメリカに対する強力な抑止力となる」として、詳細に分析を進めることにしています。
一方、北朝鮮は17日に短距離弾道ミサイル1発を発射しました。
直後にアメリカの原子力潜水艦が韓国のプサンに入港したことなどに反発する談話を出していて、防衛省は今後も北朝鮮が日米韓3か国の動きに反発して軍事的挑発を繰り返す可能性があるとして警戒・監視を続けることにしています。