元徴用工、岸田首相「心痛む」 福島処理水で韓国視察団―尹氏、未来志向強調・日韓首脳会談

東京, 5月8日, /AJMEDIA/

【ソウル時事】岸田文雄首相は7日午後、韓国・ソウルの大統領府で尹錫悦大統領と会談し、関係正常化の推進で一致した。この後の共同記者会見で、首相は元徴用工問題に関して「心が痛む」と表明。尹氏は、韓国側が日本企業の賠償を肩代わりする方針は今後も不変との立場を示した。両首脳は東京電力福島第1原発への5月中の韓国視察団派遣を申し合わせた。
 会談は少人数会合を含め約1時間45分行われた。
 首相は会見で歴史認識に関し、「(3月の尹氏来日時に)歴代内閣の立場を引き継ぐと明確にした。この立場は今後も揺るがない」と強調。徴用工問題では「厳しい環境の下で多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをしたことに心が痛む思いだ」と述べた。
 尹氏は会談で「両国関係が良かった時代以上に、より良い時代をつくらなければならない」と指摘。歴史問題について「完全にけじめをつけない限り未来の協力に一歩も踏み出せないという考えから脱却しなければならない」と訴えた。会見では「どちらかが一方的に要求できる性質ではない」とも述べた。
 日韓関係については双方が、今回の首相訪韓により「正常化の動きが軌道に乗った」との認識を示した。

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