今村聖奈騎手、充実の1年目 「愛される騎手に」―競馬

東京, 10月21日, /AJMEDIA/

 新人女性騎手の今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島良きゅう舎=が大きな注目を集めている。2019年に藤田菜七子騎手=美浦・根本康広きゅう舎=が記録した日本中央競馬会(JRA)の女性騎手年間最多勝(43勝)にあと1勝と迫るなど、充実の1年目を送っている。
 競馬学校を卒業し、今年3月にデビュー。同13日の阪神8レースで初勝利を挙げると、コツコツと白星を積み重ねた。7月のCBC賞(GIII)ではテイエムスパーダに騎乗し、女性騎手初の重賞初騎乗優勝。「勝つチャンスがあるのは分かっていたが、そんなにうまくいくかというぐらいうまくいった」。きっちりと結果を残した。
 元JRA騎手の父、康成さんの影響で馬は幼少期から身近な存在だった。騎手を志したのは小学5、6年生の頃。当初は父も反対していたが、「(騎手に)なりたい気持ちが強いと分かってくれてからは、全面的にバックアップしてくれた」と感謝する。
 競馬界はまだまだ男性社会のイメージが強い。女性という観点で取り上げられることも少なくないが、「全然抵抗はない」ときっぱり。自身も競馬学校時代に藤田騎手のニュースが刺激になっていたそうで、「私の記事が騎手になろうとしている子たちの励みになれば。モチベーションの一環として頑張っている」と前向きだ。
 今秋は多くの外国人騎手が短期免許で来日予定。「技術を勉強しながら自分のものにしていきたい」と目を輝かせる。目標は「信頼され、愛される騎手」。そのために自分を磨き、さらなる高みを目指す。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts