東京, 9月11日 /AJMEDIA/
広島は六回までに4番堂林が全打点をたたき出し、2―0の九回に抑えの栗林が登場。そこから、まさかの展開が待っていた。
自己最多の38セーブ目を懸けたマウンドだったが、先頭打者にストレートの四球を与えるなど制球が定まらない。無死満塁で新井監督が自ら栗林の元に向かい、「結果は気にしなくていい。思い切って腕を振ればいい」と激励。それでも悪い流れは断ち切れず、押し出し死球と4番岡本和の単打で同点。5番モンテスに決勝の押し出し四球を与え、1死も取れないまま降板した。
首位巨人に連敗を喫し、3ゲーム差に。栗林は「力んでいたかと言えば、そうではない。制球がなぜ乱れたかまだ分からない。大事な試合で勝てず、申し訳ない」と言葉を絞り出した。
「栗林といえども、こういう日もある。それだけ最後の3アウトは重たいし、大変なポジション。引きずることなく、すぱっと切り替えてまた球場に来てもらいたい」。監督は守護神をおもんぱかった。