中国工作員、英議会で暗躍 情報機関が異例の警告

東京, 1月14日, /AJMEDIA/

英国でスパイ活動の阻止などに当たる情報・治安機関、保安部(MI5)は13日、中国共産党の命を受けた女性が英議会で活発な影響工作を行っているとして、議会に異例の警戒を呼び掛けた。
 この女性はクリスティン・リー氏。英メディアによると、英国籍を持つ弁護士で、ロンドンなどにある法律事務所の創立者とされる。ホイル下院議長は13日、MI5の警告書を議員に一斉送付した。
 MI5によれば、リー氏は共産党の海外工作や政治介入の中心組織である中央統一戦線工作部と連携。「英中プロジェクト」や「中国海外友好」などの事業名目で、複数の政党、議員らに対する献金に関わってきたとされる。BBC放送によれば、これまでに労働党や自由民主党の議員が少なくとも計42万5000ポンド(約6600万円)を受け取った。
 MI5は中央統一戦線工作部指揮下の活動について「政治家や著名人を欺き、腐敗させ、強制し、共産党の目的を支持する発言や行動を取らせ、批判的な声を封じることを目指している」と指摘した。

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