東京, 9月9日 /AJMEDIA/
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は8日、中国で昨年7月に外相職を解かれた秦剛氏が外務省傘下の出版社に勤務していると報じた。元米当局者2人の情報によるとしている。
同紙によると、秦氏は、北京で国際関係の書籍などを出版する「世界知識出版社」に所属している。配属は今年の春ごろだったといい、元当局者は「降格であり、彼のキャリアは終わった」と同紙に話した。中国外務省の毛寧副報道局長は9日の記者会見で報道について質問され「そのような状況は承知していない」と答えた。
秦氏は2022年12月、駐米大使から外相に就任。その後、3カ月足らずで副首相級の国務委員を兼務する異例のスピード出世を遂げた。しかし、昨年6月下旬から消息を絶ち、同7月には唐突に外相解任が発表された。中国政府は理由や秦氏の動静を一切公表せず、投獄や重病、死亡説など多くの臆測を呼んだ。女性関係や米国生まれの子どもがいることが問題視されたとの報道もあるが、真相は不明だ。