中国の中央銀行 追加の金融緩和を発表 企業の資金繰り支援へ

東京, 9月15日, /AJMEDIA/

中国の中央銀行は、金融機関から強制的に預かる資金の比率「預金準備率」を引き下げて追加の金融緩和を行うと発表しました。不動産市場の低迷で、景気回復の勢いが鈍化する中、企業の資金繰りを支援する考えです。

中国の中央銀行、中国人民銀行は14日、金融機関から強制的に預かる資金の比率、預金準備率を15日から0.25%引き下げる追加の金融緩和を行うと発表しました。

これによって、金融機関が中国人民銀行に預ける資金が減り、貸し出しに回す余力が高まることから、融資の増加につなげるねらいです。

預金準備率の引き下げは、ことし3月以来となります。

中国経済は、不動産市場の低迷が長期化していることなどを背景に、回復の勢いが鈍化していて、中国人民銀行としては追加の金融緩和に踏み切ることで、企業の資金繰りを支援し、景気を下支えする考えです。

ただ、金融緩和によって、停滞する需要が回復するかどうかは不透明だという指摘が出ているほか、外国為替市場で進んでいる人民元安がさらに加速する可能性があり、中国人民銀行は難しい政策運営を迫られることになりそうです。

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