東京, 2月26日, /AJMEDIA/
日米欧や中国、ロシアなどが参加する20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が26日、南アフリカ・ケープタウンで開幕した。トランプ米政権の高関税政策がインフレを再燃させると懸念される中、世界経済の減速を回避するため各国が協調できるかが焦点だ。
ただ、ベッセント米財務長官は欠席し、議論がどの程度進むかは不透明。議長国を務める南アのラマポーザ大統領は冒頭の演説で、「世界的に不確実性と緊張が高まっている今、G20メンバーの協調がこれまで以上に重要だ」と訴えた。
会議は2日間の日程で行われ、初日は世界経済の現状について討議。保護主義的な動きが広がる通商分野の議論に加え、途上国のインフラ開発支援、気候変動対策の資金確保などについても話し合う。
トランプ政権は多国間連携に後ろ向きな姿勢が目立ち、先に行われたG20外相会合と同様、財務相会議でも共同声明の採択が危ぶまれている。