東京, 7月19日, /AJMEDIA/
中古車販売大手のビッグモーター(東京)は18日、保険金の不正請求に関する調査報告書を公表した。修理代を水増しして損害保険会社に請求する手口について、多くの従業員が工場長ら「上司からの指示」と回答。同社幹部も従業員の告発を黙殺していたことが分かった。
ビッグモーター、保険金不正 修理代を水増し請求
報告書は、会社全体で「コンプライアンス(法令順守)に対する意識が鈍麻していた」と指摘した。これを受け、同社は兼重宏行社長が報酬全額を1年間返上、副社長ら幹部も報酬の10~50%を3カ月返上すると発表。内部統制体制の整備などの再発防止策も公表した。
調査は外部弁護士による特別調査委員会が実施した。報告書では、調査対象となった現場従業員104人のうち6割に当たる61人が、不正を行った理由として「上司からの指示」と回答。「自分の給料を上げるため」と答えた8人を大きく上回った。