東京, 11月28日, /AJMEDIA/
ロシアとウクライナ、双方が無人機による攻撃を繰り返す中、ロシア軍が防空システムを前線に移動させたとする分析がまとまるなど、両国とも防空システムの強化を図っています。
ロシア国防省は27日、モスクワ州の西にあるスモレンスク州で26日夜、ウクライナによる無人機攻撃があり、撃墜したと発表しました。
25日夜から26日未明にかけてもモスクワ州を含めた5つの州に無人機による攻撃があったとしています。
ウクライナで25日、ロシア軍が首都キーウなどにこれまでで最大規模とされる無人機攻撃を行ったことに対し、ウクライナ側がロシアに報復攻撃を行ったものとみられています。
こうした中、イギリス国防省は26日、ロシア軍が西部の飛び地、カリーニングラードからウクライナの前線に防空システムを移動させたとする分析を発表しました。
カリーニングラードはバルト三国などNATO=北大西洋条約機構の加盟国に隣接し、ロシアが戦略的に重視している地域です。
ロシアが保有する最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」が最近、ウクライナ軍の攻撃で破壊されたことから、対応を迫られたとみられ、イギリス国防省はロシア軍の負担が増しているという見方を示しています。
一方、ウクライナ側も防空システムの強化に向けて欧米に支援を求めていて、両国とも防空システムの強化を図っています。