東京, 10月13日, /AJMEDIA/
イスラエル軍は13日、過去24時間で、掃討を目指すレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに関連する標的約200カ所に空爆を加えたと発表した。同軍は空爆の範囲を拡大しているもようだ。
レバノンの国営メディアによると、イスラエル軍はレバノン南部のヒズボラ支配地域で市場やモスク(イスラム礼拝所)を空爆。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエル軍が攻勢を強めた9月下旬以降、レバノンで少なくとも1645人が死亡したと伝えた。
レバノン南部での地上戦も激化する中、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は12日、レバノン南部ナクラで11日夜、治安維持要員1人が銃撃され負傷したと発表した。イスラエル軍が先月末にレバノン侵攻を開始して以降、負傷したUNIFIL要員は5人目。
米国防総省によると、オースティン国防長官が12日、イスラエルのガラント国防相と電話会談し、相次ぐUNIFILの被害に深い懸念を表明。「軍事作戦から外交路線へと方針転換する必要性がある」と強調した。ガラント氏は「UNIFIL部隊への被害を避けるための措置を取り続ける」と応じたという。
一方、ロイター通信は13日、パレスチナ自治区ガザ住民の話として、イスラエル軍の戦車が北部ガザ市北端に到達したと報じた。国連によると、軍は北部地域に40万人以上を対象とした避難勧告を出しており、住民を移動させた上でイスラム組織ハマスを掃討する考えとみられる。ただ、軍の攻撃で住民の多くが身動きを取れなくなっているとも伝えられている。