ラグビー 南アフリカ選手の差別発言“証拠不十分で処分せず”

東京, 10月27日, /AJMEDIA/

ラグビーの国際統括団体「ワールドラグビー」は、ワールドカップの準決勝で南アフリカのムボゲニ・ムボナンビ選手がイングランドの選手に差別的な発言をしたという申し立てを受けて調査結果を発表し「証拠が不十分で処分はしない」などとして冷静な対応を呼びかけました。ムボナンビ選手は、日本時間29日の決勝に南アフリカの先発メンバーとして出場します。

【NHK放送予定】ラグビーワールドカップ2023
南アフリカが1点差でイングランドに勝利したワールドカップの準決勝で、イングランドのトム・カリー選手が南アフリカのムボナンビ選手から差別的な発言を受けたとしてワールドラグビーに申し立てを行いました。

発言の内容は明らかにしていませんが、ワールドラグビーは26日、試合の映像や音声などをもとに事実関係を調査した結果を発表し「証拠が不十分で処分はしない」という見解を示しました。

ワールドラグビーは、新たな証拠が出てこないかぎり、この問題は解決済みだとしています。

そのうえで「申し立てをしたカリー選手は、誠意を持って主張したと受け止めており、虚偽や悪意があったという指摘はない」として冷静な対応を呼びかけました。

ムボナンビ選手は、南アフリカのフォワードの主力選手で、日本時間の29日に行われるニュージーランドとの決勝に先発メンバーとして出場します。

この問題をめぐってはSNSなどで両選手に対するひぼう中傷が相次いでいることから、ワールドラグビーは「ラグビーにおいても、社会においても、差別やヘイトスピーチは許されるものではない」としてファンに対し、相手への敬意や連帯というスポーツの価値を共有するよう促しました。

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