東京, 9月29日, /AJMEDIA/
日本時間の9月8日、モロッコ中部で起きた地震の被災地での支援活動にあたってきた岡山市のボランティア団体の看護師2人が、NHKのインタビューに答え、生活再建が進まない現地の状況などを語りました。
モロッコ中部で9月8日に起きた地震では、先週時点で3000人近くの死亡が確認され、多数の建物が倒壊するなど、大きな被害が出ています。
岡山市に本部がある民間の医療ボランティア団体「AMDA」のメンバーで、9月13日に日本をたって現地入りし、被災した人たちの手当てや体調管理など支援を行ってきた看護師の藤本智子さんと荻野祥子さんがNHKのリモートインビューに答えました。
藤本看護師は、活動している地域は山岳地帯にあり、もともと医療が行き届きにくい場所だとしたうえで、「建物の倒壊が怖くて、屋根がない集会場で寝ている人もいる。これから先、いくら暖房器具があっても、寒さに耐えられなくなる可能性が出てきて、今後、体を壊したり、病気に感染したりすることが心配です」と話していました。
荻野看護師は「住まいの再建が課題です。大人も元気がない様子で、その影響を受けている子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらうことを意識して活動にあたりました」と話していました。
2人は現地での活動を終え、30日に日本に帰国する予定です。